訃報の翌日 元夫さんの亡骸
夜8時を回り家の外で車が止まる音がしました
葬儀社の車です
葬儀社が解剖の終わった元夫さんの亡骸を引き取りそして家まで連れてきてくれました
インターフォンがなり一気に家の中がざわつきだしました
義両親は玄関の外まで出迎えに行き私や子どもたちはどうしてよいのかわからずおどおどするだけ
とりあえず玄関あたりまで出て行きました
しばらくたって葬儀社の人が頭から足の先まで全体を白い布に包まれた大きな人の形をした「物体」を担架のようなもので運び入れました
それを見たとたん私の中にぶわぁーーーーと今までに感じたこのないざわざわとした怒りなのか悲しみなのか何かわからない感情が湧き出し 心臓がどきどきと鳴りだし
自分の顔がぐちゃと歪むのが自分でもわかりました
そしてやっと涙があふれて出てきました
なんで?なんで?なんでこんなことになってんの?
あんた何やってんの?アホちゃう?まだ子育ての途中やでどうすんの?
子供らの成長を見たくないの?アホちゃう?ほんまアホやわ
そんなことを思っている間に葬儀社の人は床の間に元夫さんを運び義母が用意した布団の上に元夫さんを寝かせて顔を見れるようにしてくれました
葬儀社できれいにしてもらっていて事故後の変わっていたであろう人相もいつもの元夫さんのようにきれいにしてくれていました
小さな祭壇のようなものを準備してくれて どうぞみなさんお顔を見てあげてください
そしてお線香をあげてくださいと言ってくれました
そこで初めて私は元夫さんの眠った顔を見ました
そして元夫さんに言いました
ごめんな ごめんん ほんまにごめんな
泣きながらかなり大きな声を発していたと思います
その横で義母が 大丈夫大丈夫〇〇(元夫さん)もきっとわかってるから と言ってくれました
義母と義父は葬儀屋と葬儀の段取りの話をしないといけません
その間 私と子どもたちは元夫さんの寝ている横でずっとついていました
手を握ると冷たいです 氷のように冷たいです
人間が体温をなくすとこんなに冷たくなるんだと胸が苦しくなりました
頬を撫で 髪を撫で ごめんな ごめんなと繰り返すことしかできませんでした
目を閉じている顔は数年前まで一緒に過ごしていたころの寝顔と同じでした
でも頬も額も唇も耳も全部が冷たかったです そしてもう固くなっていました
二日後に通夜 その翌日に葬儀と決まりました
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